今日は久々にあった精神障害の当事者さんと精神薬の話をしたので多剤大量処方について触れてみる







精神科医が書いたブログ

対応困難な患者ほど多剤大量処方となるのか?
http://blog.livedoor.jp/beziehungswahn/archives/26016837.html


どの診療科の医者であっても医者であれば「治す」のが仕事だよ。治療方針に刃向かったりいつまでも不満ばかり言う患者は「病気が改善してない」と判断するよ
と今の主治医。

私の周りの当事者さんを見ててもそうだけど、薬の量が多い当事者さんは過去に他害行為の症状があったり、閉鎖病棟に入院経験があったり複数回入退院の経験があったり、主治医に愚痴や悩みばかり話し一方で改善した部分の報告をあまりしない人がどうも多い
一度、薬が両手いっぱい もしくは 両手に収まりきらない量を1日に処方されると、減薬できず症状がよくなっても1日に大量の精神薬を服用してる人だらけである






私もかつては多くの精神疾患の診断名があり1日にたくさんの精神薬を服用していた

でもそれは医療者側からみて、
「やっかいな症例」
と思われいたからゆえだろう

なぜなら私は多剤時代の主治医には、
・悩みや愚痴しか話さない
・自分の趣味の話しかしない
・主治医の指示を聞かない
の三拍子すべてが揃っていた

「悩みや愚痴しか話さない」は病気が改善していない もしくは 悪化している、と捉えられてもおかしくなく、

「自分の趣味の話しかしない」は発達障害から来る『想像力の欠如』が重症捉えられてもおかしくなく(幻聴や被害妄想の既往歴もあるので精神障害的な妄想とも取られてたかもしれない)、

「主治医の指示を聞かない」は医者から治療する気ゼロと捉えられてもおかしくない


だから、
◯ 重篤な精神障害がある患者さん
◯ かつ、やっかいな症例
と捉えられ、薬でおとなしくさせる方向に私は持って行かれた


薬でおとなしくさせる作戦は大成功で私は外出に一歩も行けなくなった
やがて外出時には、今でいう相談支援事業所の職員の許可が必要になった

やっかいな症例である私は自宅で引きこもることが「理想の暮らし方」であると、当時の主治医、当時の担当看護師、当時の相談支援専門員間での共通認識だったようだ

残念なことに1度やっかいな症例と医療者、支援者で取られてしまうと、覆すのは困難を極める





私は逃げるように当時の医療機関から離れそして現在の主治医に拾って頂いたがこの選択はどうやら正しかった

勿論、この主治医が素晴らしい医者であることではあるが、医者に文句を言わないこと(文句は自分の心の奥にしまう)、よくなった部分は診察のたびに報告することでどんどん状況はよくなってきている